会社の規則を作ってみよう!

一口に会社と言っても、実は様々な形態があります。株式会社、合同会社、合資会社、合名会社です。合名会社と合資会社は、一般的に設立されることはありません。なぜならその会社の性質上、設立によるメリットが見込めないからです。一方で株式会社と合同会社では「会社設立」を行うことになります。


設立する時、株式会社と合同会社の違いで大きいことは合同会社ならコストと手間を抑えることが可能です。しかしいずれ資金調達の目的で株券などの発行を予定しているなら最初から株式会社と言う選択もあるでしょう。合同会社の特徴として、すべての出資者には業務執行権が与えられます。株式会社の株主と取締役に分かれているのとは異なっていて、それだけに会社の運営が対立などで停滞する事も起こりえます。もっとも合同会社は小規模な組織運営に適していますから、株式会社とはまた別の利点があれば上手く活用すれば良いでしょう。

一般的に、会社を設立する場合には、定款と呼ばれる会社の基礎となる決め事を定めた書類を作成します。さらに運営する為に資本金をプールしなければいけません。

先にも少し触れましたが、合同会社では、出資者が会社運営の決定権、つまり取締役を兼ねた存在になります。そのことがメリットでもありますがデメリットになる場合もあるので、事業規模が大きくなる予定ならば株式会社を設立する方が管理面でも良さそうです。

株式会社では設立時に、定款を作成することになりますが、その中身としては設立する会社の名前、その住所、事業内容、資本金の額、出資者の名前とその金額、発行する株式数が挙げられます。株式会社をして成立する為には、その基本情報を定款として定めて、公証役場で認められなければいけません。と言うのも、株式会社には資金などを調達する目的で広く一般から出資先を募集することが予定されていて、会社としての中身を公的に確認する必要があるからです。

晴れて定款認証が認証されると、その事実を登記所で登記することになり、その完了をもって株式会社として第三者に主張することが出来るようになります。


定款を作成する時に、資本金を金融機関の口座に入金した証明書、取締役を引き受けてくれた人の氏名なども書類として必要になりますから、合同会社に比べると必要書類も自然と増えて、事務手続きが複雑になると言えます。しかし株式会社として成立すれば、ビジネスを行う上で信用を得やすくなりますから、事業主として営業活動を行いやすくなります。株式会社と付くからには、その会社の身元がはっきりとしていることを意味するので、株券発行や社債など運営上必要になる便利なツールが手に入ります。また株式会社では有限責任と言う決まりがあって、もしも倒産する様な場合に、出資者はその出資金の範囲で責任を負うに過ぎないことになっています。その意味でも広く出資金を集めることが許されていて、事業に専念出来る環境を作ることが出来るのです。

定款の項目を見ていくと、出資者の立場が如実に反映しています。どんな会社で何処にあって、事業規模はどれくらいで何を生業にしていて、定款の中身はまさにそんなことが書かれていることが分かるでしょう。

会社設立の手順を知ると会社組織の意味が見えてきて、さらには経済の流れに共感が持てる様になります。会社の基本ルールだからこそ、定款と言うものを理解してみると、会社の経営がどんなものなのか少し理解出来るのではないでしょうか。

資本金1円からでも株式会社は作ることが可能です。(もっとも定款認証や登記代など別途費用が掛かります)浮かんだアイデアをもとにして、会社を作ってみるのも良いかも知れません。今回がそんな機会になってくれたなら幸いです。





東京会社設立センター 吉田 栄博